快晴満月無風

メモ・自由研究

習得と情熱

Mors certa. Vanitas vanitatum, et omnia vanitas. Cerpe diem. 「習得への情熱」で最も印象深かったのは、 「時間/世界」と「自分/認識」は正しく平行しているべきで、不安や怒りに心を囚われて問題に執着していると、これが正しく平行しなくなってしまう…

世界に意味や価値は無い。 なんと。 意味や価値という幻想に囚われずに生きていくのに必要なのは、習慣だ。 習慣とは「考えずに行なえること」である。 金が掛からず、健康を損なわない習慣を実践し、考えずに歩めばいいのだ。 よき人生、よき選択。 そんな…

「コスパ」

中島らもは 「教養」とは学歴のことではなく、「一人で時間をつぶせる技術」のことでもある。 と書いた。 自分の健康を損なわず、金銭を浪費せず時間を過ごせることは、実は凄いことだと思う。 価値や意義を生み出さねばと焦燥して、そのストレスから逃げる…

風の前の塵に同じ

「風の前の塵に同じ」。 有名過ぎる平家物語のこのフレーズが、最近よく口を突く。 猛き者でも無いのだが。

快適歩行15「フィードバックループ」

人間の運動は「運動遂行前に予期される結果」と「運動遂行語の実際の結果」 とを常に比較している。 それは運動学習に重要なメカニズムである。 もっと中長期的な行為においても同じことが言えるのかも知れない。 「行動計画/結果目標」と「実際の結果」。 …

快適歩行14:「陽」を「はる」と読む歴史上の人物・人名について

漢字には学校で習う音読み・訓読みの他に、人名訓という特殊な読み方がある。 人名訓とは「その漢字は普通はそう読まないけど、人名に用いられている時だけはそう読むことがあるよ」という読み方である。 人名訓 - Wikipedia 普通「陽」という漢字は、音読み…

アライメント修正は動的に行なうのが良い

アライメント修正、おそらく多くの人が感じていることとしては「良い姿勢を身に付ける」ということ。 これは静的に「良い姿勢でジッと立つ」といった練習では身に付かない。 なぜなら良い姿勢を身に付けようとしても身に付けられない理由の大半は、生活の中…

自分で決める

自分でやると決めたことはやる。 自分でやらないと決めたことはやらない。 そんな風に過ごせたなら、良い日だ。 それが他者からどんな評価になるのかなんてことは省みず、ただ「自分で決めた」という一点のみで過ごす。 それは自由であり、きっと誇りにもな…

快適歩行13:なんでそう略す?

医学の勉強をしていると「なんでそう略すの?」という略語にブツかる。 一番ポピュラーなのはSpO2だろう。 経皮的酸素飽和度とか経皮的動脈血酸素飽和度と訳される。 「saturation of percutaneous oxygen」の略だとされるようだが、その原典・初出がハッキ…

快適歩行12:没後写真

「グラビア」という単語について調べようとググっていたところ、下記のサイトで「没後写真」というキーワードが目に入った。 Amehare's quotes: 没後写真 言葉通りの意味で、その人物の没後=遺体を撮影した写真だそうである。 「死者を悼み、その姿を留め置…

快適歩行11:鉄塔 その1

鉄塔に以前から興味がある。 鉄塔を大日本国語辞典で引くとこうある。 てっ‐とう‥タフ【鉄塔】〘名〙①鉄の塔。*今昔(1120頃か)七「其の傍に一の鉄塔有り、大般若経の二十万偈を収め奉り」②高圧送電線などの支柱とする、鉄骨を組んだ柱。*潮騒(1954)〈…

快適歩行10:みくりや

静岡県磐田市にJR東海の新駅が開設されるそうだ。 名称は御厨駅。 御厨を大日本国語辞典で引くとこうある。 み‐くりや【御厨】〘名〙 (「み」は接頭語)①奈良時代以来、天皇の供御くごの魚貝・果物類を調進するために設置された所領。畿内、特に近江国に…

快適歩行9:グロテスクかグロテクスか

グロテスクかグロテクスか、いつも分からなくなる。いや分からなくなるどころか、グロテクスが正しいのではと思ってしまう。テクスチャーtextureという単語に引っ張られ、「よく分からんが"気持ち悪い質感"だとすると、正しいのはゲロテクスかな?」などと思…

快適歩行8:結び目を解き緯に

ビューフォート風力階級表は陸上・海上で観察される現象によって風の強さを分類したが、後にどの程度の風速に相当するかが加えられた。その際に用いられた単位はノット(knot)である。 なぜ速度を表す単位がノット=結び目なのか。16世紀頃に等間隔に結び目を…

快適歩行7:無風

無風とは? 風の無い状態のことだろう。定義が気になったので調べてみたが、まず日本国語大辞典によると、こうだ。 む‐ふう【無風】〘名〙①風がないこと。気象用語では、煙がまっすぐに上がる程度の気流状態をいう。*竹沢先生と云ふ人(1924−25)〈長与善郎…

快適歩行6:上と下では意味が違う

本格的なIQテストを受ける機会があった。 臨床心理士と差し向かいで2時間ほどかかり大変だったが、しかしゲームのようで面白くもあった。そして受けてみて感じたのは、「知的能力の低さ」や「知的能力の偏り」を調べるには有用だが、「知的能力の高さ」を調…

快適歩行5:左右対称に笑う

人間の顔、そして顔の動きによって作られる表情。どちらも基本的には左右対称である。そのため相手から左右非対称な表情を向けられると、そこには意図的なものが含まれていると人は感じてしまう。そんな話を解剖学の講義で聴いた。 左右非対称な表情というと…

快適歩行4:拝啓遠城寺先生

遠城寺式・乳幼児分析的発達検査表といって、「正常な乳幼児は生後〇ヵ月頃だったらこのくらいのことが出来ますよ」といったことがまとめられたものがある。例えば寝返りできるようになるのは5~6ヵ月頃だとか、つかまり立ちができるようになるのは8~9か月…

歴史:1900年・義和団事件

拳法を修練した宗教結社である「義和団」を中核とした排外運動と、それに続いて起こった戦い。 中学・高校で習った時はなんとなく「正義の草の根レジスタンス運動」というイメージを持っていたが、大好きだったジャッキー・チェンのカンフー映画のイメージだ…

快適歩行3:スカスカの骨とギチギチの脳

鳥の骨は空を飛べるように軽くなっている、というのは有名な話だ。鳥の骨はスカスカで、梁のように三角形の構造を巡らすことで強度を確保している。 しかし実は人間の骨もそれほどギッシリ詰まっているわけではなく、骨の梁によって強度を確保する構造になっ…

快適歩行2:無定位運動症と無定位運動性

アテトーシスathetosisという語はギリシャ語由来で、 a(否定の接頭辞)- thetós(置く)- osis(病態や状態を意味する接尾辞) という構成からなる。直訳的に解釈すると「置いておくことができない状態」である。 これは全くその通りで、アテトーシスとい…

快適歩行1:ノスタルジア三十年戦争

ジスキネジア、ジスメトリア、ジストニア、ミオトニア、といったカタカナ医学用語の意味がどうにも覚えにくい。これは元の単語の語幹や接頭辞・接尾辞を確認した方が覚えやすそうだなと思い、よく見かける単語を幾つか調べた。 ネット上に公開されているもの…

知識と技術

知識を愛している。 知識は失敗があまりない。 ポンポンと積み上がっていく。 技術は失敗があるから怖い。 治せないのは悔しいな。 知識を愛しているならばこそ、治せないということへの言い訳に使うべきではないね。

怖いとか面倒くさいとか、感情に行動が制限されて、効率が下がる。 効率が下がると自分が駄目な人間に思えて、さらに感情は落ち込む。 このループから抜け出すのに必要なのは、感情の支配から自由になることだ。 しかし私が本当に求めるのは、感情の慰撫なの…

テンプレートの決まった日誌のようなものの方が記入するのは容易だけれど、日記のような形で書く方が楽しい。 少なくとも日誌形式は断続的にしか書けていない、という問題があるので、これを解決すべきではある。 「落ち着いた振る舞いが出来て嬉しい」とい…

振る舞いのレベル

動作に意図が込められて振るまいとなる。 振る舞いのレベルで生きられたならば、幸せだろうか。 身体は遅い。 1分でレベルアップしないし、30分で新たなスキルを身に付けたりしない。 身体を超えた欲望が人を駆り立てて、壮大な目標に向かわせる。 しかし感…

中段蹴りについて

股関節の内旋が重要である。またほとんどの蹴りの時には股関節が屈曲位になるので、そこから膝を伸展しようとするとハムストリングスが伸張されて制限因子になる。 蹴りの時に蹴り脚をフッと持ち上げるには、腸腰筋の股関節屈曲作用で持ち上げたい。 しかし…

上段蹴りの脚の上がりについて

上段蹴りの脚の上がりは、まず左右の股関節に生じた角度による。(飛び蹴りは別である) 基本的には股関節の外転と屈曲の複合運動によって角度を生じることになるだろう。 それだけだと単に「上段を高く蹴りたいなら、股関節の可動域を広げましょう」で終わ…