快晴満月無風

メモ・自由研究

快適歩行4:拝啓遠城寺先生

 遠城寺式・乳幼児分析的発達検査表といって、「正常な乳幼児は生後〇ヵ月頃だったらこのくらいのことが出来ますよ」といったことがまとめられたものがある。例えば寝返りできるようになるのは5~6ヵ月頃だとか、つかまり立ちができるようになるのは8~9か月頃だとか。
 なぜそんなことをまとめてあるのかというと、もちろん疾患・障害を発見したりする上で役立つからである。またリハビリを進める上でも「この子は4歳だけど、発達のレベルでいえばまだ2歳だから、2歳半くらいのレベルを目指してリハビリをやろう」といった風に考える上で役立つ。


 この遠城寺式はなかなか覚えるのが厄介なのだけれど、ふと「どこかに遠城寺というお寺があるのだろうか? もしあったら参拝したい」と思った。もしそこで学問成就を祈願したら、少なくとも遠城寺式だけはバッチリと頭に入りそうである。
 そしてネットで検索してみたが……どうやら日本にはないようだった。残念。


 遠城寺式・乳幼児分析的発達検査表という名称は、遠城寺宗徳という開発した医師の名前を冠している。wikipediaによると、この人は九州大学の学長まで勤め、勲一等瑞宝章を受けている。立派な医師らしい。


 そこで姓の由来を調べられるホームページで検索してみると、

 

"円城寺と語源をともにする。現千葉県北部である下総発祥ともいわれる、千葉氏族。佐伯毛利藩にみられる。"

 

と出てきた。

 

 円城寺で検索すると

 

"現千葉県北部である下総国印旛郡円城寺が起源(ルーツ)である、桓武天皇の子孫で平の姓を賜った家系である平氏桓武平氏)千葉氏流がある。小田原藩、現佐賀県長崎県である肥前などにもみられる。"

 

と出てきた。

 

佐伯毛利藩というのは大分にあった藩だそうで、遠城寺宗徳先生も大分県出身。
おお、ちゃんと合っているものだな。


 ちなみに遠城寺という苗字の方は先ほどのホームページによると日本全国で30人ほどしかいないそうである。もしどこかで遠城寺さんとお会いしたら、おそらく遠城寺先生ゆかりと考えて間違いないだろう。
 遠城寺先生(の開発した発達検査表)にはお世話になりました……と皮肉のひとつも申し上げたい。

 

 しかし待てよ? 勲一等をもらうような医師の子や孫だとすると……と調べてみると、やはり医学の道で活躍されているようであった。
 もし遠城寺という方と会ったなら、皮肉ではなく「お世話になっております」と言うことになりそうである。