快晴満月無風

メモ・自由研究

歴史:1900年・義和団事件

 拳法を修練した宗教結社である「義和団を中核とした排外運動と、それに続いて起こった戦い。
 中学・高校で習った時はなんとなく「正義の草の根レジスタンス運動」というイメージを持っていたが、大好きだったジャッキー・チェンカンフー映画のイメージだろう。

 義和団は「扶清滅洋」を唱え、キリスト教会や教徒を襲い、列強の公使館を包囲して時には外交官を殺害した。きっと強い排外感情で戦っていたのだろうな、という点では日本の攘夷に似ている。

 あと日本の公使館の杉山彬という書記生(書生ではなく書記官)も殺害されているのは知らなかった。

 義和団は北京に入って各国の公使館を包囲したが、連合軍(イギリス、アメリカ、ロシア、フランス、ドイツ、オーストリアハンガリー、イタリア、日本)に敗北した。
 翌1901年には北京議定書が締結され、莫大な額の賠償金が課された。
 清朝の歳入が8800万両強に対し、課された賠償金の総額は4億5000万両、利息を含めると9億8000万両とのことである。
 総額で歳入の5倍以上、利息込みなら11倍以上である。

 平成29年度の日本の一般会計歳入がおよそ97.5兆円なので、487.5兆円の賠償金を請求され、利息込みでは1072.5兆円になったという計算だ。
 ……本当に払ったんだろうかと疑いたくなるような額だ。