快晴満月無風

メモ・自由研究

快適歩行3:スカスカの骨とギチギチの脳

 鳥の骨は空を飛べるように軽くなっている、というのは有名な話だ。鳥の骨はスカスカで、梁のように三角形の構造を巡らすことで強度を確保している。

 しかし実は人間の骨もそれほどギッシリ詰まっているわけではなく、骨の梁によって強度を確保する構造になっている。ただ鳥と人間ではスカスカ具合に相当差がある。

 人間の骨でいうと、頭部には結構スカスカ系の骨が多い。前頭骨、篩骨、蝶形骨、上顎骨などだ。空気を含むような構造になっているので含気骨と呼ばれる。脳が発達して頭部が重たくなったので、飛ばないにしても軽い方が有利だったのかも知れない。

 ナショナルジオグラフィック日本版の2月号には鳥類の頭脳に関する特集があり、道具を作る、過去の経験から問題解決するなど、鳥類はこれまで考えられていたよりずっと賢いという話が紹介されていた。
 鳥は案外に脳の身体に占める比率が大きいそうである。しかも驚いたことに、脳の神経細胞の密度は人間よりも高いらしい。鳥は空を飛ぶために骨をスカスカにしても脳はスカスカにしなかった、どころかギチギチに詰め込んだわけだ。

 ちなみに動物の身体と脳のバランスについては、脳化指数という指標を見つけた。体重と人間は7.4-7.8以上と高いが、カラス1.25に対してイヌ1.2である。

 

脳化指数 - Wikipedia